粟田神社への献灯と秋祭り
2018年 09月 18日
弊社京都本社の位置する「粟田口」は、京の七口(きょうのななくち)の1つとして、
東海道・中山道から京(京都)につながる街道の代表的な出入口の総称として用いられ、
軍事上の要衝であったとされます。
粟田口の近くにある粟田神社は「旅立ちの神」として信仰されたそうです。
本殿に向かう道筋ですので見ていただけたら幸いです。今回のブログでは粟田神社、粟田祭をご紹介したいと思います。
◆粟田神社◆
スサノオノミコト・オオナムチノミコトを主祭神として祀り、厄除け・病除けの神と崇敬される。京都の東の出入口である粟田口に鎮座する為、古来東山道・東海道を行き来する人々は旅の安全を願い、また道中の無事を感謝して当社にお参りされ、いつしか旅立ち守護・旅行安全の神として知られるようになる。祭には神輿に先行して剣鉾が巡行する。剣鉾は祇園祭の山鉾の原形と云われており、 室町時代には祇園会が行われない際は粟田祭をもって御霊会としたと伝えられる。一説には奈良朝より活躍した粟田氏の氏神として創建された社とも云う。
◆粟田祭(粟田神社大祭)◆
10月に行われる当社最大の祭礼行事です。この粟田祭は一千年の歴史を持ち、室町時代には祇園祭が齋行できなかった時には、当社の祭りを以て代わりとしたと云われています。
粟田祭のはじまりは、長保3年(1001)の旧暦9月9日の夜、一人の神童が祇園社に現れて神人に「今日より7日後に祇園社の東北の地に瑞祥が現れる。そこに神幸すべし」と告げられました。7日後の9月15日にお告げのとおり瑞光が現れたため御神幸が為されました。その瑞光が現れた場所が当社であり、これが粟田祭の始まりとされています。
◇体育の日前々日「出御祭(おいでまつり)」/午後10時:拝殿安置の神輿に御神霊をお還しする神事
◇体育の日前日「夜渡り神事」/午後6時頃:大燈呂が練り歩きます。見どころは風流灯籠「粟田大燈呂」、造形の灯篭の山車が光り輝きます。巨大で迫力がありますが、どこかユーモラスでお子様が見ても楽しいでしょう。
◇体育の日「神幸祭(しんこうさい)」/午後0時頃:剣鉾の巡行と神輿渡御です。
「還幸祭(かんこうさい)」/午後6時頃:行列帰着次第の執行
◇そして15日「例大祭(れいたいさい)」/午前11時:本殿で舞楽奉納
是非、お時間のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?