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by takushin_blog
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京都スマートシティエキスポ2014•国際シンポジウム 参加レポート

京都スマートシティエキスポ2014•国際シンポジウム

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3月26日(水)•27日(木)の2日間、
「京都スマートシティエキスポ2014•国際シンポジウム」が開催されました。
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このシンポジウムは、スペインバルセロナ市で毎年開催されている
「スマートシティエキスポ世界会議」を京都•けいはんなで開催し、
スマートシティに係る国際的なビジネス交流、
技術交流を促進するための国際シンポジウムです。
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第1回となる今回は「日本スペイン交流400周年事業」に位置づけ、
メインテーマを「グリーンイノベーションがもたらす次世代の都市と産業の創造」。
スマートシティ関連の企業、研究者•自治体、各分野の最先端に従事されている方々の
講演とパネルディスカッションなどが行われました。
開催日は2日間。会場での分科会も2つのホールであり、どの講演に参加するのかも悩むところです。

三菱自動車工業(株)代表取締役社長 益子 修 氏の
記念講演「スマートシティ構築に向けた電動車の役割と三菱自動車の取組」
マサチューセッツ工科大学センシアブルシティ研究所所長 Cario Ratti氏の
基調講演「ビッグデータシティ」

その後は「次世代につなぐスマートな社会システムの構築」をテーマとした
メインホールでの講演を視聴。
◇イギリス•スペースシンタックス社代表取締役 Tim Stonor氏の
「人間中心の都市計画、建築設計、空間経済学に関する予測分析」
◇ 三菱重工業(株)エネルギー環境ドメイン事業開発•ICT推進室主席部員 半谷陽一氏の
「けいはんなスマートコミュニティ実証のおけるデマンドレスポンスの取組みの成果と課題」
など、新たな技術•システムの開発動向や都市問題に取り組む事例が専門的に紹介されました。
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なかでも興味深かったのは、
けいはんなのスマートコミュニティ実証でした。
この地域に住まう700世帯で価格誘導型デマンドレスポンスを実証。制度の設計段階で価格メニューの選定を64000人を対象にwebでの選好度合調査を行い、実施。電気使用料の価格メニュー(TOU、CPP、PTR、RTP※専門過ぎて理解できなかったところも多々ありますが)の高い設定での夏の実証では3.6%〜9.3%の需要量削減効果が認められたそうで、やはり積極的なエコ意識は価格帯により変動するという傾向なのでしょう。実験という内容ではあるものの高い電気代の購入&節電リベートのある設定(※万一、理解があやまっていたらすみません)を好まれない世帯が多かったようです。
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生活に欠かせない電気の価格は家計に大きな影響をもたらします。
太陽光発電システム導入にはコストも高く減価償却にも長い年月を要するのも事実。かといって安い電力会社を選ぶ手段もない。一括受電は認められていない…そんな現状でのスマートシティ実現にはまだまだ高いハードルがいくつもあります。
エネルギーの地産地消、地域としてあるべきスマートコミュニティの形、世界中での具体的な取組みを参考に「琵琶湖スマートコモンズ」を具現化するためにまだまだ勉強が必要だと実感したシンポジウムでした。
by takushin_blog | 2014-04-04 13:13 | 琵琶湖スマートコモンズ関連